20代の海外就職論!

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「海外で生活してみたいから海外転職」という動機は間違えか

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海外就職・転職が何となく「かっこいい」というイメージを持っている方は少なからずいるようです。実際にそんなことはなくて、どこであっても仕事は仕事、その面では日本と変わらないと思います。ですが日本で働く場合と100%異なるのは、あくまでも「外国にベースを置き、住む」ということです。今回は海外就職の動機について考えてみます。

 非常に良く聞く話として「海外で生活してみたいから海外転職する」というものがあります。目的が働くことではなく、海外で住むことに重点を置いている考え方ですが、これがしばしば否定されることがあります。「仕事を行うために海外に行くのであって、海外に住むことが先に立ってしまっては本末転倒である」という意見や、「海外で仕事をしたいといっても具体的なビジネスのビジョンが描けていないのに飛び出すのは危険だ」というものもあると思います。このような2つの意見は至極真当なように聞こえます。しかし実際、それは正しいと言い切れるのでしょうか。

 

海外で働くこと、海外の企業へ就職・転職するということは間違いなく、人生の中でも大きな転換点の1つになります。更に年齢が高くなれば高くなるほどその転換点としての大きさは肥大すると思います。仮にあなたが20代であれば海外に出て仮に失敗したとしても「人生終わりだ」と嘆くようなこともそこまでありませんが、これが家族ができた30代・子どもを育てていく40代となっていけば、間違いなく海外で働くというハードルは高くなりますし、リスクを背負っての決断は制限されます。その時には自分だけの決断で物事を動かすことが様々な面からして難しくなるからです。

 

「海外で生活してみたいから海外転職」という動機に関して、筆者は否定的な考えはそこまで持っていません。なぜなら実際に海外で働いている身として、海外生活が好きだったり、日本と違った文化に触れることを楽しめる人でないと現地での生活は苦痛にしかならないということを知っているからです。「海外で働くことは経験になる」「違う文化に適応できる・受け入れることができるダイバーシティーが大事な世界になった」という話から海外勤務が評価されるケースは往々にあるものの、個人的にはこれらの考えについて「海外で働いたことのない人が言っていたらちょっと説得力がないかも」と感じるところもあります。

 

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まず海外での就職・海外への転職をしたいと自発的に考えている方のほとんどが海外旅行に行ったことがあると筆者は推測しています。しかしこれは海外の大都市での勤務を希望している人は一部異なる可能性があります。なぜなら東京に住んでいる人が何の情報もなく、いきなり四国のどこかで働くことを決断することは現実的に少ない一方で、四国で生まれ育って東京へ出て行く流れは存在することからもわかると思いますが、大都市や中心地の情報はいつも飽和しているのに大して、地方や小規模な経済エリアの情報は普通に生活しているだけでは自分まで届いてこないのです。ですから、特にマンハッタン、ロンドン、ロサンゼルス、シンガポール、ドバイなどなど、海外でも「キラキラ都市」にカテゴライズされそうな場所を勤務地の希望として挙げている方の中には、現地に訪れたことのない人もいると思います。

 

会社からの辞令で異動によって初めての海外勤務が決まるケースを除いて、自分の選択と決断によって海外で働くことを選んでいく場合には、可能であれば1週間程度その国や都市にふらっと訪れてみるといいと思います。短期間の滞在ではわからない現地の日常生活が見えてくるのがこの程度の期間であるからです。3泊4日などの海外旅行パッケージをよく見かけると思いますが、これは「非日常空間で満たされている海外旅行の時間を維持できるのが3泊4日であるから」という面も大きく、7泊8日では時間が有り余ってやることがなくなったり、飽きてくることを暗に示しているともいえます。ですから1週間程度は現地に滞在して、現地の公共交通機関を試したり、安い現地の食事を探してトライしてみたり、人の温度感、それは例えば道が聞きやすいかどうかとか、日本人とはどういった部分で考え方が異なるのかであるとか、そういうことを生身の自分が体感することがとても大切だと考えています。もし1週間現地に滞在してもうそれはそれは気に入って帰りたくないと思えたら、その都市・国で働くことは恐らく自分に適しています。たった1週間でつまらない場所だなと感じるようであれば、きっと何年も住むことはできないのでキャリア構築の観点からもその土地での就職・転職を再考する機会を持つべきだと思います。

 

海外で生活してみたいから海外転職するという感情がある場合には、「なぜ海外で生活したいのか」ということを深く自分の中で考えて、人に話しができるレベルまで自分の意見として落としておいたほうがいいと思います。それが後々自分の指針になって、現地での生活も上手くやっていけるからです。実際、キャリアの構築を考えて自分自身がいくら敷いたレールを正確に歩んでいても、外部からの不可抗力でそれは簡単に崩れます。それを考えた時に、「仕事を自分の好きな場所でしたい」という感情は、「自分は好きな仕事をしたい」という当たり前の思いと非常に近く、それは自分自身のために実現していったほうがいいような気がします。海外で働くことがまだまだ一般的ではない日本社会の中でも、東京で働きたい人に並んでイスタンブールで働きたい人、リスボンで働きたい人がいてもいいわけです。それこそが本当に日本のダイバーシティーを高めていくことにもなると思います。

特定の場所にこだわりを持って働きたいと考えることは悪いことではなく、寧ろ自発的にその都市や国に関心を持って探求していくことができる点からも優れた観点であると思います。もちろんどこで生活するにも仕事をしてお金を得なければなりませんから、こだわりは安易に捨てずに自分なりの海外転職・就職を実現していって下さい。

 

 

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