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インドネシアの伝統染物「バティック」に挑戦してみよう

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日本には藍染めなどの伝統的な染物があるように、世界の多くの国には独自の染物・織物が残っています。今回筆者はフィリピンからシンガポールを経由してインドネシアのジャカルタへ訪れ、実際にインドネシアの伝統的な織物「バティック」の制作に挑戦してきました。

 今回筆者が訪れたのはインドネシアの首都ジャカルタです。フィリピンの首都マニラからはフィリピン航空で直行便が就航していますが、あえて今回は行きにシンガポールを経由して現地へ入りました。仕事が完全に休みであり、最安・最短時間で現地を訪れたいのであれば間違いなく直行便ですが、時間が限られている場合や仕事の後に空港へ直行するケースなどでは経由便の利用が便利なこともあります。航空券の検索は一括で調べたほうが比較もでき、時間の短縮にもなりますの「スカイスキャナー 」などのいわゆる「格安航空券比較サイト」を使うのが良いと思います。

 

さてジャカルタに到着してみて驚いたのは大都市であること!マニラと比較しても開発されているエリアがものすごく広いことが印象的でした。東南アジアの「発展途上」という言葉は当てはまらないほど、高層ビルが立ち並ぶ街並みに圧倒されます。

そんなジャカルタには今回ご紹介する伝統染物「バティック」を主に展示する「織物博物館」があります。英語での名称は「JAKARTA TEXTILE MUSEUM」です。タクシーの運転手の方に聞いてみたのですが意外と知られていないようなので、事前に地図をスマートフォンに準備しておくか、以下の住所を伝えてみると良いと思います。

 

ジャカルタ・バティック染体験に関する基本情報

施設名称:
JAKARTA TEXTILE MUSEUM(Museum Textileとも呼ばれています)

住所:
Jl. Aipda Ks Tubun No.2-4, Tanah Abang, Petamburan, Daerah Khusus Ibukota Jakarta

バティック製作体験の時間:
9時〜15時(事前にご確認下さい・実施がない場合もあるようです)

問い合わせ番号:
021-560-6613

施設入場料:
5000インドネシアルピア(約40円)

バティック制作体験料:
75,000インドネシアルピア(約600円)

定休日:
月曜日

これらの情報は変更がある場合がございます。心配な場合は自前に連絡されることをおすすめいたします。

 

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こんな独特な色使いの像が出迎えてくれる織物博物館。なぜ顔が真っ赤なのでしょうか・・・インドネシアは9割以上の方々がイスラム教を信仰しているため、アルコールはあまり飲む場所がない国。ですので、酔っぱらいのおじさんというわけではないと思います。笑 オランダに統治されていた歴史を知ると、衣装がどことなくヨーロッパの伝統衣装にも見えてきますが、みなさんはどう思いますか?

 

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さて、いよいよバティック作りスタートです。織物博物館は大きく2つのエリアに分かれており、このバティック製作体験の工場と博物館で構成されています。おすすめの楽しみ方は、朝10時ごろに現地に到着し、先にバティック製作体験を行ってから博物館の見学にまわること。バティックは染め物なので、染めてから乾燥までに時間がかかります。晴れていれば1時間もあればパリッと乾きますから、その間に博物館をゆっくり見学すると効率の良い回り方になります。

 

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さてさて、実際にバティックを作っていきます!本来であればデザインのデッサンからスタートするのですが、初めてチャレンジする筆者のような人は既にあるデザインを布にトレース(写す)作業をします。上の写真は実際にあったデザインの上に木綿の布を当て、透けたデザインを鉛筆でなぞって完成したものです。この時に両面を鉛筆でしっかり書いておくことが後々の完成度合いに結びつきます。

 

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こちらは工場に飾ってあった、バティックの制作で使う道具の絵です。カンティン(Canting)と呼ばれるもので、先の方にある受け皿のような部分に色をつけた蝋を溜め、先端から流し出して絵を描いていきます。バティック制作においてはこの作業は命と呼べる部分になります。

 

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実際にどのような行程になっているのか見てみましょう。まずは濃い茶色の液体の中に蝋を溶かしていきます。この茶色は草木から抽出して作られていましたが、現代では様々な技術の発達により簡単にこの原液を作ることができるようになったそうです。蝋を溶かしただけでは、木綿に絵を書いた時に透明で見にくくなってしまうので色をつけているんですね。

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蝋を溶かした液体に先ほどご紹介したカンティンを入れ、頭の受け皿の部分にこの液体を溜めます。書いている時にはカンティンが斜めになりますから、満杯に入れるとこぼれてしまいます。教えてくださったインドネシアの方によると、「半分より少し少なめぐらい」が良いとのことです。

 

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このカンティンを使って、先ほどトレースしたデザインをなぞっていきます。筆者は初心者ですので、カンティンから何度も液体がこぼれだしてしまいました。それでも終盤には少しコツを掴んでしっかりとした線を描くことができるようになりましたよ!これを、先ほど鉛筆でトレースした両面で行っていきます。

 

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バティック制作の上級者の方がデザインを行うと、こんなに緻密な絵ができていきます。筆者は今回の草花の絵でデザインのトレースからカンティンでなぞる作業までで約2時間かかりましたので、もしこの絵に取り組むことになったとすると途方もない時間と根気が必要になると思います。とにかく繊細で美しいのがバティックという染め物の魅力ではないかと感じました。

 

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デザインをトレースし、それを両面しっかりなぞったらいよいよ染色の段階です。染色はインドネシアの先生にお任せになりますので行程を追ってみましょう。カンティンでの作業が完成したら、まず木綿の四辺を蝋で塗って固めます。丁度これはワイシャツの襟をパリッとさせるクリーニングのようなものです。1分ほどで四辺が固まったら、それを手でクシャッとにぎってシワを作ります。

 

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そして一気に染料の中へ!染める段階は至ってシンプルですが、これで取り出してみると素晴らしい色が木綿に残っているのです。それがこちら!

 

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 蝋を塗った部分は布が染まらないため、まずトレースしてカンティンで蝋をなぞった部分が浮き上がってきます。更に四辺は蝋を塗って、手で揉んだために、一度しかできないオリジナルの色合いが浮かび上がります!

カンティンで塗る作業の段階で蝋がこぼれてしまった部分は点のように残ってしまっていますが、それでも自分で約2時間かけて作ったバティックが染め上がった喜びは大きなものがあります。これが乾くまでに1時間程度かかりますので、後は博物館の中にある伝統的なバティックの数々を見て楽しみましょう。

あいにく雨が降ってしまった場合には、工場で小さなビニール袋を用意してくれていますのでそれに入れて持ち帰ることもできます。ホテルや家で乾かせば問題ありません。筆者も今回滞在期間が短かったため、半乾き程度でビニールに入れてもらいました。

外国人の方が日本を訪れ、日本の伝統的な文化を体験して楽しんでいるように、日本人も海外の伝統文化を体験することはとても有意義な体験になると改めてかんじることができました。皆さんもインドネシア・ジャカルタを訪れた際には是非伝統染物「バティック」の制作に挑戦してみてくださいね!

 

ジャワ更紗の美とその技法: ウィ・スー・チュン工房のバティックアート

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